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  <title>カカライズ</title>
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  <description>愛に従う同人小説。（00＝○、DN＝×、etc＝無印）</description>
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  <language>ja</language>
  <copyright>© Ninja Tools Inc.</copyright>
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    <item>
    <title>コンクリート。（○・ティエ刹）</title>
    <description>
    <![CDATA[規則的な行動を好む彼のパターンを、電気信号のように繋げては途切れさせる。<br />
それは故意的なものではなく、人為的なものという意味だ。<br />
それほどまでに、彼は計算式が似合う存在だと認識にしていた。<br />
<br />
「ティエリアは、数字に関しては強いほうか？」<br />
「それは、俺が数字と戦って勝つかという、異次元の話をしているのか？」<br />
「冗談にしては、笑えないな」<br />
「同意見だ」<br />
<br />
刹那の問いかけに、ティエリアは答えた。<br />
お互いに裏で話が通じ合っていることが、それとなくわかる。<br />
だからこそ、会話が途切れても不快感を感じない。<br />
モニターに目を戻し、刹那は口を開いた。<br />
<br />
「こういうのは、感覚が覚えている」<br />
<br />
ガンダムのプログラミングに関しての論。<br />
<br />
「まあ、慣れればどうとでもなるからな」<br />
<br />
覚えていくことを求めていく存在としての論。<br />
さても歯がゆい論述に、お互いため息をついた。<br />
重なった。<br />
だが、これは意識しての行為ではなかったので思わず目を合わせる。<br />
<br />
「&hellip;刹那は、変わらないな」<br />
「ティエリアは見た目も変わっていない」<br />
「今まで言われなかった」<br />
「誰も、言うほどのことではないと判断したんだ」<br />
<br />
それは違う、とティエリアは知っていた。<br />
自分でも認めている。<br />
刹那は目に見えて成長が明らかだった。<br />
しかし、自分は違った。<br />
代わり映えのしない世界に、孤立しているのは自分だけである。<br />
悔しさの反面、孤独を覚える。<br />
忘れたと思っていた感情だった。<br />
<br />
「どうした？」<br />
<br />
不意に、刹那がティエリアの前に立つ。<br />
彼は言う。<br />
ティエリアは、口を開いた。<br />
<br />
「なんでもない」<br />
<br />
それきりだった。<br />
眼鏡一枚分の、たったそれだけの壁がコンクリートに見える。<br />
視界の全てをシャットアウト。<br />
いつしか自分もその世界に取り込まれるのだと、暗示されているようで憎憎しい。<br />
徐に、ティエリアは眼鏡を外した。<br />
その視界にいたのは、真っ白な刹那だった。<br />
<br />
「&hellip;変な顔をしているが」<br />
<br />
首を傾げるティエリアに、刹那は無意識のうちに答えを探す。<br />
<br />
「&hellip;素の顔を、こんなに近くで見たのは久しぶりだったから」<br />
「ああ、いつもは外さないからな」<br />
「戦闘中に見ても、可笑しい」<br />
「そうか」<br />
<br />
一枚の壁が、これほど威力を持つのか。<br />
少しだけ、刹那に近づけたような気がしたティエリアはゆっくりと刹那を抱きしめた。<br />
曇った声が聞える。<br />
温度。<br />
その温もりが、コンクリートさえも溶かしてしまうほど熱かった。]]>
    </description>
    <category>ＯＯ</category>
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    <pubDate>Mon, 12 Jan 2009 04:59:00 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>はかなきものたち。（○・アレ刹）</title>
    <description>
    <![CDATA[あなたとの夢を見てみました。<br />
切れ掛かった夢の狭間に、天竺への光を見届ける。<br />
さようなら。<br />
何かが、呼んでいる。<br />
こんにちは。<br />
暖かな気持ちに包まれる。<br />
おはよう。<br />
あの世界に行けば、幸せになれる。<br />
多分、幸せになれる。<br />
確証はないが、漠然と思う。<br />
信じられないと自分でも疑うが、それでも、幸せな世界が微笑んでいるように見えた。<br />
<br />
「泣いて、る」<br />
<br />
ポツリ、刹那は呟いた。<br />
瞳から透明な雫が流れ落ちていた。<br />
何を思って流すのか。<br />
問い正そうとも、結局は自分に帰ってくる輪廻の果てに、絶望を抱いた。<br />
<br />
「せつ、な？」<br />
<br />
ポツリ、アレルヤは小さな背中に投げかけた。<br />
刹那は、それでも小さい。<br />
アレルヤから見れば、何年経とうと、例えば一秒先の未来でも刹那は小さな世界だった。<br />
小さな体に、華奢な精神を仕舞いこんでいる。<br />
抱きしめたいなあ、と思う。<br />
儚く消えていきそうで、この場に縫い付けておかなければ、と思う。<br />
<br />
「アレルヤ、どうしたんだ？」<br />
<br />
刹那は振り向いた。<br />
彼の足元が不安定になったのはいつからだったのだろう。<br />
パラドックス。<br />
アレルヤは、刹那を抱きしめた。<br />
<br />
「なんでもない。ただ、刹那を抱きしめたくなっただけ」<br />
「それは、」<br />
「それだけ、それだけ。だから、抱きしめさせて」<br />
「アレルヤ、どうして」<br />
「わからないんだ。ただ、愛しくて」<br />
<br />
わからないんだ。<br />
巨大なパズルの中に取り込まれたように、足元が不安定になる。<br />
それでも、抱きしめ返してくれる刹那の手がここに留めておいてくれるようで、離したくなかった。<br />
離れたくなかった。]]>
    </description>
    <category>ＯＯ</category>
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    <pubDate>Fri, 26 Dec 2008 02:49:26 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>記念日。(○・アレティエ)</title>
    <description>
    <![CDATA[どんな不甲斐ないことでも良い。 <br />
確証なんて要らない。 <br />
必要なのは、現実である。 <br />
<br />
「ティエリア、誕生日なんだって？」 <br />
「知らないな」 <br />
「うん。なんとなく」 <br />
<br />
そうなんじゃないかなあ。 <br />
曖昧な笑顔でアレルヤは笑った。 <br />
瞳に宿る意思の光は増していた。 <br />
それでも彼は彼なのだと頼りない表情が更に情けなく眉を下げる。 <br />
思わず叱り正したくなったが、ティエリアは時間の無駄だと判断した。 <br />
<br />
「誕生日、嬉しくないの？」 <br />
<br />
黙りを決め込んだティエリアにアレルヤは聞く。 <br />
ティエリアは、無意識に口を開いていた。 <br />
<br />
「感覚がわからない」 <br />
「え？」 <br />
<br />
アレルヤの反応から自分の言動を理解するティエリア。 <br />
ティエリアは、然り気無く続けた。 <br />
<br />
「誕生日なんて、知らない」 <br />
「知らない、じゃなくて、知らなかった、にすれば？」 <br />
「何が変わる？」 <br />
「今日からなら、僕が祝ってあげられるよ」 <br />
「俺が無関心でも？」 <br />
「いつか興味持つって」 <br />
<br />
笑う。 <br />
アレルヤの笑顔にティエリアは仕方がないと肩を落とした。 <br />
何故か胸が温かくなる。 <br />
不思議な感覚であった。 <br />
ティエリアの思考を除外し、アレルヤは嬉しそうに言った。 <br />
<br />
「お誕生おめでとう、ティエリア。好きだよ」 <br />
「最後のは余計だな」 <br />
「誕生日は嬉しいんだ」 <br />
「&hellip;答える価値がない」 <br />
<br />
それきり、アレルヤに背を向けてしまうティエリア。 <br />
強がりだと知っている。 <br />
アレルヤは笑い、ティエリアを後ろから抱き締めた。 <br />]]>
    </description>
    <category>ＯＯ</category>
    <link>https://kakacodo.blog.shinobi.jp/%EF%BD%8F%EF%BD%8F/%E8%A8%98%E5%BF%B5%E6%97%A5%E3%80%82-%E2%97%8B%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A8-</link>
    <pubDate>Tue, 09 Dec 2008 13:34:40 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>一言。(○・ティエと刹)</title>
    <description>
    <![CDATA[端的に言葉を発するということは、お互いに損得の生じない最短の手順であった。 <br />
だが、ここにきて刹那は壁にぶち当たる。 <br />
要するに、物理的なものではなく心理的なものだ。 <br />
<br />
「た&hellip;」 <br />
<br />
どうやら、心理的な要因は体さえも支配したらしい。 <br />
鈍くなった動作と錆びて回転の減少を告げる頭に痛みが走る。 <br />
壁を殴り付けたくなったが、辞めた。 <br />
いや、そもそもこんな行動は自分に似合わないのだとマインドコントロールに思考を移す。 <br />
目の前のドアが開いた。 <br />
<br />
「何をしている、刹那」 <br />
「&hellip;マインドコントロールについて考えていたところだ」 <br />
「ならば自室でやれ。先程から気配が煩い」 <br />
「そうだな」 <br />
<br />
端的。 <br />
単純。 <br />
一言。 <br />
刹那は言葉につまり、俯く。 <br />
それを見越したように、ティエリアは小さくため息をつき成長したとはいえど小さな刹那の頭に触れた。 <br />
掠める程度の、軽い慰めにも似ていた。 <br />
ティエリアは刹那に早々と背を向ける。 <br />
遠ざかる足音を耳にし、刹那は咄嗟に振り向いた。 <br />
<br />
「誕生日」 <br />
<br />
ティエリアが足を止める。 <br />
刹那は先程ティエリアに撫でられた頭を熱く感じた。 <br />
小さく、刹那が続きを言うために口を開く。<br />
<br />
「&hellip;なんだろ」 <br />
「不確定な話だ」 <br />
「風の噂で聞いた」 <br />
「そうか。で？」 <br />
「おめでとう」 <br />
<br />
端的。 <br />
単純。 <br />
一言。 <br />
刹那は言う。 <br />
それだけに、刹那は早々と立ち去った。 <br />
残されたティエリアは小さく苦笑した。 <br />]]>
    </description>
    <category>ＯＯ</category>
    <link>https://kakacodo.blog.shinobi.jp/%EF%BD%8F%EF%BD%8F/%E4%B8%80%E8%A8%80%E3%80%82-%E2%97%8B%E3%83%BB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A8%E3%81%A8%E5%88%B9-</link>
    <pubDate>Tue, 09 Dec 2008 13:22:58 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>思い思われ。(○・刹とティエ)</title>
    <description>
    <![CDATA[弱音を切り捨てた。 <br />
要するに、四捨五入の頭に入れたと現実を述べたら頷かれた。 <br />
違うとも言われず、そうとも肯定されずに四は宙を舞う。 <br />
もしかしたら、別の数字かもしれないが個人的に2. 5等という小数点は嫌いだったので候補には含まない。 <br />
マイナスにいく分には-100だろうが、-1000だろうが興味はなかった。 <br />
つまり、結局のところ切り捨てることが可能であり小数点を含まない存在になりたかったのだと思う。 <br />
<br />
「エスコート役が刹那、か」 <br />
<br />
車に乗り込み、ティエリアは見知った髪を認めた。 <br />
車のハンドルを握る彼に、本当に運転が出来るのかと不安になる。 <br />
刹那は帽子をかぶり直しただけだった。 <br />
<br />
「不安か？」 <br />
「何が？」 <br />
「俺の運転だ」 <br />
「自分で運転した方が良かった、と思わせないようにしろ」 <br />
<br />
ティエリアはため息をつき、窓ガラスの外を見る。 <br />
赤いドレスと夕日が合わさり、波紋を広げていた。 <br />
眩しさに目を細めると、気づいてか刹那がアクセルを踏む。 <br />
流れる光に中和を知る。 <br />
<br />
「失敗するなよ、エスコート役」 <br />
「こちらの台詞だ。ティエリアこそヘマをするな」 <br />
「誰に向かって、&hellip;」 <br />
<br />
長い髪が彼女を彷彿とさせ、ティエリアは不謹慎にも苦笑した。 <br />
<br />
「ああ、守られるとか守るとか気にはしていなかった。だが、姿に合わせて感覚を変えるのも一興だ」 <br />
「ティエリア？」 <br />
「普段の挽回をしろ、刹那」 <br />
<br />
守られても守ってもいない互いの立場に、刹那は信号が変わるまでの時間を可笑しく感じた。 <br />]]>
    </description>
    <category>ＯＯ</category>
    <link>https://kakacodo.blog.shinobi.jp/%EF%BD%8F%EF%BD%8F/%E6%80%9D%E3%81%84%E6%80%9D%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%80%82-%E2%97%8B%E3%83%BB%E5%88%B9%E3%81%A8%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A8-</link>
    <pubDate>Sun, 23 Nov 2008 23:02:32 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>ひとひとみ。(○・アレ？ハレ？→ティエ)</title>
    <description>
    <![CDATA[瞳が違う。 <br />
薄く楕円を描く形に、変わらないものは存在するのだと知った。 <br />
しかし、その形を色付ける光に、変わるものはあるのだと笑われた。 <br />
どうにでも為れば、良い。 <br />
なるものはなるだけにすぎずじぶんはいったいなにをてにいれるのどうしてここにいてまでもまよいうしないかたよりたちどまるの。 <br />
怪しい呪文が鏡越しに惑わす。 <br />
<br />
「アレルヤ」 <br />
<br />
ただ一つの自分を呼んだ。 <br />
もう片方の愚弄者は、避けていた自分を何よりも見つめていたと、忘れ形見だけを焼き付けた。 <br />
月の瞳が世界を見つめ、彼に伝わるアドベンチャー。 <br />
ちょっと、冒険的な価値観。 <br />
<br />
「ハレルヤ、ハレルヤ、っ、」 <br />
<br />
ねえ、ねえ、何を貴方は望んでいたの。 <br />
何もかもを笑い声に同化させたピエロ。 <br />
鏡に手をつけようが、冷たい現実が刃となって指先から傷つける。 <br />
<br />
「何をしてる」 <br />
「あ、」 <br />
<br />
掠れるような声で振り向けば、掠れるような彼がいた。 <br />
<br />
「ティ、エ、リ&hellip;ア」 <br />
「アレルヤ？」 <br />
<br />
反する瞳が写す世界に、ようやく彼が求めていた世界を垣間見た。 <br />
道化師は、笑う。 <br />]]>
    </description>
    <category>ＯＯ</category>
    <link>https://kakacodo.blog.shinobi.jp/%EF%BD%8F%EF%BD%8F/%E3%81%B2%E3%81%A8%E3%81%B2%E3%81%A8%E3%81%BF%E3%80%82-%E2%97%8B%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AC%EF%BC%9F%E3%83%8F%E3%83%AC%EF%BC%9F%E2%86%92%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A8-</link>
    <pubDate>Sun, 09 Nov 2008 10:18:54 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>オレンジ。(×・L月)</title>
    <description>
    <![CDATA[知っていますか。 <br />
それは唐突と呼ぶほどに、他の例えを持たなく発せられた。 <br />
<br />
「は？」 <br />
<br />
第一声。 <br />
一言と片付けても文句の理由がない。 <br />
当初から言動の持つ意味がわからず、はたしてその言動自体が答えを求めるものであり、回答者が答えを出すのは無意味にも等しいことだろう。 <br />
眉を寄せる月に、あからさまに落胆してみせる竜崎。 <br />
しかし、求めずともヒントは軽快な音楽と共に光を灯した。 <br />
<br />
「ハロウィン、か」 <br />
「月君&hellip;！テレパシー、」 <br />
「じゃないから。表の店が看板を出してるんだよ」 <br />
<br />
竜崎が特に気に入っているケーキ屋は、本部の目の前にあった。 <br />
午前を告げる合図。 <br />
カボチャがランタンとなり、日光に負けじと光る。 <br />
月の指差した方向に対し、竜崎はため息をついた。 <br />
<br />
「そういうもんだって」 <br />
<br />
何をされても、言われても、出来ないことは出来ないわ。 <br />
カボチャが月の言葉を代弁するように、自動ドアの運動と同時に笑った。 <br />
竜崎は恨めしそうにカボチャを見る。 <br />
カボチャは平然と声高々に笑うばかり。 <br />
貴方は拗ねるのね。 <br />
泣いちゃうのかしら。 <br />
隣のカボチャは笑っているわ。 <br />
カボチャ同士でぶつかっては笑い声。 <br />
<br />
「&hellip;拗ねる理由もないです」 <br />
<br />
竜崎は呟くが、やはり月には唐突すぎて理解出来なかった。 <br />
月は店を見る。 <br />
目に入るのは、見てくれと言わんばかりに飾り立てられたカボチャ、ガラスケースに入るカボチャ、アンティークのカボチャ。 <br />
甘いものが好きではない月からすれば、カボチャを宣伝する日なのかと思ってしまう。 <br />
しかも、日本のカボチャではなく西洋カボチャの祭りにしか見えない。 <br />
<br />
「そういえば、カボチャのケーキが増えたな」 <br />
「はい。見える限りでホールケーキが二つ、カップが三つ、プリンが一つ増えています」 <br />
「&hellip;どれが食べたいんだ？」 <br />
「全部、ですね」 <br />
<br />
甘味で死にそうである。 <br />
が、これは竜崎のいつもの言動であるので、月は深く考えずにポケットに手を入れた。 <br />
相変わらずケーキ屋に目を奪われている竜崎に、月は何気なく小指ほどの袋を渡す。 <br />
<br />
「これは&hellip;チョコレート？」 <br />
「大学で貰ったんだ。今日はそれで我慢して、明日にでも松田さんにケーキを買って来てもらえ」 <br />
<br />
可愛らしい絵柄のついた袋には、小さなチョコレートの粒がオレンジ色を宿して並んでいた。 <br />
竜崎は目をぱちくりとさせ、月へと視線を向ける。 <br />
<br />
「月君&hellip;」 <br />
「なんだ？」 <br />
「口移しとか」 <br />
「チョコレート、返してもらおうか？」 <br />
<br />
月の笑顔に、竜崎はチョコレートを強く握りしめる。 <br />
今だけは、普段は固いと感じるほどの形態維持をするチョコレートに感謝してしまった。 <br />]]>
    </description>
    <category>デスノ</category>
    <link>https://kakacodo.blog.shinobi.jp/%E3%83%87%E3%82%B9%E3%83%8E/%E3%82%AA%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%80%82-%C3%97%E3%83%BBl%E6%9C%88-</link>
    <pubDate>Thu, 30 Oct 2008 10:04:19 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>喪失。(○・ロク←ティエ)</title>
    <description>
    <![CDATA[お前を、貴方を、愛していたと言えたのならばと仮定した。 <br />
どれだけ、どれ程、幸せだっただろうかと想像した。 <br />
気づかない言葉に蓋をして、強く深く押し込めたら、空に浮かぶ褐色の球体のように形容出来なくなり、手も届かなくなった。 <br />
気づかない、というのは嘘である。 <br />
気づいたから、気づかないと自分の中で修正液を振り回したに過ぎず、空っぽの容器を何処に棄てるべきか迷った。 <br />
恨み言は言わないと決めた。 <br />
妬みなんてないと思い込んだ。 <br />
切り捨てた爪の様に、パチリパチリと優雅の欠片もなく切り捨てたそれ。 <br />
夜中に爪を切ると大切な人の死に目に会えない、と迷信を笑い飛ばした彼を思い出す。 <br />
食い込み、赤々とした液体を滴らせた爪は、体温を感じない指先から落ちる。 <br />
<br />
「ああ、馬鹿だなあ」 <br />
<br />
幻聴。 <br />
幻覚。 <br />
幻想。 <br />
「ああ、馬鹿だなあ」と、笑って欲しい。 <br />
くだらない。 <br />
冷静だと自負している自分には似合わない滑稽な願い。 <br />
ティエリアは、笑った。 <br />
<br />
「&hellip;誰のせいだ」 <br />
<br />
床に広がる赤い液体に、涙が混ざる。 <br />
紫色を滑り落ちて、滴は跳ねた。 <br />
<br />
「&hellip;誰のせいだ。ロックオン」 <br />
<br />
ティエリアの責める声に、もう洒落は返ってこない。 <br />
画面の向こうから機体が近づいてくる様子が伺えた。 <br />
心で否定した。 <br />
お前に、貴方に、触れた指先は失った。 <br />
次は何を棄てれば良いのか失った。 <br />]]>
    </description>
    <category>ＯＯ</category>
    <link>https://kakacodo.blog.shinobi.jp/%EF%BD%8F%EF%BD%8F/%E5%96%AA%E5%A4%B1%E3%80%82-%E2%97%8B%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%82%AF%E2%86%90%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A8-</link>
    <pubDate>Thu, 16 Oct 2008 10:30:08 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>呼べない。(○・ロク刹なライ刹？)</title>
    <description>
    <![CDATA[違う。 <br />
例えば、名前、姿、声、笑い方、癖、仕草、思考、指先、歩く速度、瞳、顔、足の長さ、笑えない洒落。 <br />
全てを否定出来たら、どれだけ楽だろうと思った。 <br />
しかし、新しく出会ったロックオンは記憶と一致していた。 <br />
ただ向こうは何を考えているのかわからないので、全てが一致しているとも限らない。 <br />
それだけが幸いだった。 <br />
考えがわからないところは似ている。 <br />
似ているからこそ、わからない。 <br />
わからなくて済む。 <br />
彼にかける声を考えるのに、直感型の自分には珍しく頭を悩ませた。 <br />
高い声、低い声、冷静な口調、命令口調、彼しか知らない声。 <br />
しかし、悩むのも馬鹿らしいと笑うように素っ気ない言葉が彼を呼び止めた。 <br />
振り向かないで、振り向いて。 <br />
反する思考は、無理矢理現実とは離れた次元に押しやる。 <br />
ただ、一言。 <br />
<br />
「ライル」 <br />
<br />
そう、彼は、ライルは、彼ではない。 <br />
だから、彼に、ロックオンに見せていた姿を曝さなくて良い。 <br />
皮肉に彼は笑った。 <br />
<br />
「何だ？刹那」 <br />
<br />
胸に針が刺さった。 <br />
飾り針の様に、余り刺激を感じさせないにも関わらず、痛みと不愉快さが残る。 <br />
<br />
「&hellip;なんでもない」 <br />
「そうか」 <br />
<br />
てっきり、兄さんの話でもするんだと思った。 <br />
笑う彼に、刹那は背を向ける。 <br />
風がマフラーをさらう。 <br />
流れる気持ちを抑え込んだのは、彼だった。 <br />
<br />
「&hellip;兄さんのこと、好きだったか？」 <br />
<br />
背の高い彼からの、少しトーンの低い声。 <br />
刹那はマフラーを直す。 <br />
彼は、また口を開いた。 <br />
<br />
「ロックオンのこと、好きだったか？」 <br />
「答える理由がない」 <br />
<br />
黙っているのも悔しく、言った。 <br />
ああ、そうだとも。 <br />
好きだった。 <br />
愛していた。 <br />
何もかも。 <br />
例えば、名前、姿、声、笑い方、癖、仕草、思考、指先、歩く速度、瞳、顔、足の長さ、笑えない洒落。 <br />
何もかもを、愛していた。 <br />
例えば、自分に触れる優しい手も、暖かい唇も、愛していた。 <br />
<br />
「そっか」 <br />
<br />
彼はそれきり。 <br />
刹那は、流れていく冷たい風を肌で感じた。 <br />]]>
    </description>
    <category>ＯＯ</category>
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    <pubDate>Sun, 12 Oct 2008 09:01:15 GMT</pubDate>
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    <item>
    <title>のらりくらり。(×・家族)</title>
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    <![CDATA[ああ、うん、と生返事。 <br />
心がなければ、言葉とも呼べない音の塊は宙に浮いて弾けた。 <br />
<br />
「こっち、見てください」 <br />
「ああ、うん」 <br />
<br />
また同じ答え。 <br />
竜崎は本を熱心に読む月の姿に頬を膨らませた。 <br />
山のように積んであったお菓子も今では萎んだように、無い。 <br />
手持ちぶさたになった。 <br />
竜崎は空に近づいたシュガーポットの蓋へと手を伸ばす。 <br />
止められた。 <br />
<br />
「体に悪いって、いつも言ってるだろ？」 <br />
<br />
ようやく言葉を聞かせてくれたと思えば、素直じゃない口は急須の様に熱く怒る。 <br />
しかし、それより返事を貰えたという事実こそが竜崎を喜ばせた。 <br />
単純なのである、隠さずとも。 <br />
<br />
「月君が構ってくれなくて、暇だったんです」 <br />
「僕はお前の暇潰しの道具じゃない」 <br />
「でも、旦那ですよ。私」 <br />
「それとこれとでは話が違うだろ。暇なら子供たちの相手をしてやれ」 <br />
<br />
リビングにプラスチック製の線路を走らせ、楽しんでいるのかわからない無表情で遊ぶニア。 <br />
隣では、網目を潜るようにその中心に陣取ったメロがゲームをしながらチョコを食べている。 <br />
月の言いたいことに、竜崎はあからさまに眉を寄せた。 <br />
<br />
「月君と遊びたいです」 <br />
「お前が子供になってどうする。子供たちの相手ぐらいできるだろ？」 <br />
「素直じゃなくて可愛くありませんし、第一月君に似てません」 <br />
<br />
元も子もないような台詞を言う竜崎に、月は読んでいた本を閉じた。 <br />
遊んでくれるのかと、正しく子供のように楽しげにする竜崎を尻目に月は席を立つ。 <br />
<br />
「じゃあ、僕が遊ぶからそっち宜しく」 <br />
「&hellip;は？」 <br />
<br />
固まる竜崎を放置し、二人の子供は喜んだ。 <br />
<br />
「月も一緒！？」 <br />
「賢明な判断です。流石、月さん」 <br />
<br />
満面の笑顔のメロと、無表情ながらも嬉しそうなニアに手をひかれ月は子供たちの輪に入る。 <br />
残された竜崎は、机に置かれたままの献立表を見て凍りついた。 <br />
料理なんて、と言いたいが口を開けない雰囲気を漂わせる三人に竜崎は影で涙し、バレないようにワタリへと連絡を入れる。 <br />
しかし、三人にその行為がお見通しだったのは言うまでもない。 <br />]]>
    </description>
    <category>デスノ</category>
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    <pubDate>Mon, 06 Oct 2008 12:03:49 GMT</pubDate>
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