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瞳が違う。
薄く楕円を描く形に、変わらないものは存在するのだと知った。
しかし、その形を色付ける光に、変わるものはあるのだと笑われた。
どうにでも為れば、良い。
なるものはなるだけにすぎずじぶんはいったいなにをてにいれるのどうしてここにいてまでもまよいうしないかたよりたちどまるの。
怪しい呪文が鏡越しに惑わす。
「アレルヤ」
ただ一つの自分を呼んだ。
もう片方の愚弄者は、避けていた自分を何よりも見つめていたと、忘れ形見だけを焼き付けた。
月の瞳が世界を見つめ、彼に伝わるアドベンチャー。
ちょっと、冒険的な価値観。
「ハレルヤ、ハレルヤ、っ、」
ねえ、ねえ、何を貴方は望んでいたの。
何もかもを笑い声に同化させたピエロ。
鏡に手をつけようが、冷たい現実が刃となって指先から傷つける。
「何をしてる」
「あ、」
掠れるような声で振り向けば、掠れるような彼がいた。
「ティ、エ、リ…ア」
「アレルヤ?」
反する瞳が写す世界に、ようやく彼が求めていた世界を垣間見た。
道化師は、笑う。
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